右肩の痛み

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80代の女性。一人暮らし。

娘さんから電話がありました。「今日退院したのですが、どうにもこうに右肩がうずいて痛いとの事。病院に行くか?と聞いてもいやだとのこと。もし、大丈夫であれば来ていただけますか?」

どうしたものかと、とにかく必要とされているのならと思いお宅に伺いました。

話を直接聞いてみるとぶつけた様子もなく、今迄一週間ほど入院されていたわけで特別使った様子もない。病院から帰ってきてから痛くなったとのこと。触った感じも以前から肩の痛みはあるとおっしゃっていたが、特別かわりはないように思う。

話していくと原因というものが見えてきました。

娘さんは大阪に住んでいて月に数日様子を見に来てくれています。何度か娘さんのいる時にマッサージに伺った事がありますがどうにも雰囲気が悪そう。娘さんは母の事を想いいろいろ提案するわけですが、身内というのもあり語調が強くなる。お母さん(本人)もそんな調子ではうるさいなぁと聞きたくなくなる。そんな空気であれば、あなたの事を想っているのにとさらに強くなる。聞きたくない。の悪循環。そんな関係を感じていました。

しかし、そんな親子の関係を僕が持ち出すわけにもいきません。ただただ、善くなる事を信じマッサージを続けました。

ふと「なんでこんなに痛いんや?帰りも娘に全部荷物を持ってもらったのに。」と。

「これや!」と思いました。

「Iさん。今娘さんに全部持ってもらったとおっしゃいましたが、ありがとうと伝えましたか?」

「いいえ」娘さんは近くにいるわけですから、わかってるでしょ?どうやって感謝しろというの?というような苦笑いで答えました。

僕もそれはわかりますよ。というような表情でその事は口に出さずにお伝えしました。

「優しい娘さんではないですか。大阪から来てそんなしてくれる娘さんいないですよ。ありがたいという想いが大事ですよ。なんでもそうでしょう。感謝なく当たり前だと思われることほど辛い事はありません。人もそうです。肩もそうです。動くのが当たり前と腕を使っていたら痛んでくるのは当然です。いつもありがとうという想いで接していたら痛みは和らぎます。心から感謝が出来たとき痛みは消えますよ。」

30代の僕が80代の方によく言えたものです。

理屈はわかるけど無理やという表情で、「わかりました」と言ってくれました。「お願いします」と伝えました。

 

陰陽で言うと右というのは陰。男女で言うと女。腕というのは、「片腕として働く」という風に使われるように身の回りをしてくれる存在。

今回Iさんの右肩の痛みというのは、身の回りのお世話をしてくれている女性、つまり娘さんに不平不満があったために痛みがあったのではないかと思う。

痛みの原因は、ぶつけた、使いすぎた、いろいろ考えられますが少ない経験からまず第一に感謝が足りないのだと思う。感謝もなく当たり前に使う。職場でもそうです。上司がありがとうといわずに、これもやれ、あれあれもやれだと頼まれている側からすれば不平不満がたまっていきます。当たり前にありがとうの心は忘れてはいけない。そう思いながら自転車を走らせる夜でした。

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